自分の心臓を見てバクバク その2

「右冠動脈の途中に異常が疑われる」というショッキングな心臓の検査結果になってしまった前回。

ついに来てしまった生活習慣病の発症という感慨に浸りながら、再検査を勧められた。今回は、バンコク病院メディカルセンターの心臓専門医による心臓エコー・心電図である。

心機一転!心臓の機能検査。「心臓エコー・負荷心電図検査」

◇中年じろう危機一髪!

心臓専門医に申し送られた僕の心臓の疑いは、右冠動脈の中間くらいに狭くなった(狭窄)した血管が写っておりこれが本当であればかなり危ないというものであった。再検査は、前回の問題点を踏まえてストレスを心臓に与えて機能性を検査し働きが正常かどうかを検証する「負荷心電図」に決まった。

検査ルームに入るとジムなどにあるルームランナーあがあり、そこで胸の周りにたくさんのパッチをはり心電図につながれた。

◇心臓エコー・負荷心電図検査って何?

心臓エコーは体の外から中の様子を画像で確認できるもので、心臓の技術士によって撮影が行われる。あらゆる角度がらチェックを行い、動いている心臓の様子を見ることができる。負荷心電図とは、心臓の電気信号をグラフ化して、心臓の各部位が正常に機能しているかチェックできるもので安静時と走って心拍数を高めた状態の2パターンで行われる。心臓機能に問題があれば、不整脈や心臓の痛みなどが出てくるらしい。

◇動く心臓の各箇所をチェック

最初は、横になって安静にした状態で心臓エコーを映していく心筋の各ポイントの動きを細かく撮影する。心臓全部で30箇所近いポイントをチェックしていった。合わせて心電図や血圧などの測定も行う。技師と医師が心臓の動画画像をみながらコソコソ話している。唐突に「タバコは吸いますか」との質問。「はい。少し」と答える。喫煙に発する症状があるのかとドキドキする。

その後、ルームランナーを使ってた負荷をかける心電図に移行する。早くなったりゆっくりだったりするスピードを3分毎に刻んで、心拍数を上げていく。さっきまでゆったりした検査だったのに、急に苦しい検査となる。頑張れ。俺。頑張れ。俺の心臓。心拍が150以上まで上昇したところで、再びエコーによる検査を行う。ひと通りの検査が終了するのに約1時間程度経過していた。

◇最終通告!検査結果

今回は、前回の結果を受けた追加検査である。約15分後、心臓専門医のチュムポン先生による結果説明が行われる。その結果、ストレスをかける前も後も「心臓」は十分に血液を送り出しており、心臓の機能は極めて正常であるという内容であった。なんとなくしかわからないタイ語は、医療通訳の上村さんに上手に日本語で説明してもらえたのでとても安心感が高まった。今後は、体重を減らすことや健康維持のため飲酒・喫煙をはじめとするの生活習慣病の改善を心掛けることを伝えられた。

とりあえず体重は10キロ落としたほうがいいらしい。

**以下のポイントが気になる人は検査をお勧め。

40歳以上でバリバリ仕事をしていたが、最近疲れが抜けにくくなった男性おやじ。あなたですよ。あなた


この記事は、2002年~2010年に雑誌掲載されたものに、加筆修正をしたものです。記述内容が当時のものであり、現状と違う部分が含まれています。